耳鳴りに関わる神経活動

耳鳴りは物理的に存在しない音を聴く現象です。その原因は脳が起こす錯覚ではないかと考えられています。つまり、脳活動を観察すると、耳鳴りが起こっているのかどうかが客観的にわかる可能性があります。耳鳴りは主観的な経験ですので、耳鼻科医であっても正確な診断は難しいとされています。耳鳴りを客観的に測ることができる手法が開発されれば、耳鳴りの診断や治療に役立てると考えています。

私は、この耳鳴りを起こすモデル動物を作成した上で、耳鳴りを聞いている(と考えられる)動物の脳活動について調べています。

 

・Wake, N., Shiramatsu I. T., & Takahashi, H. (2018), Neural Correlates of Tinnitus: Spontaneous Local Synchrony within Rat Auditory Cortex, ARO 41th Annual MidWinter Meeting.

・和家尚希, 神崎晶, 高橋宏知. (2017) 難聴による耳鳴モデルラットの聴覚野内における神経活動. 第62回日本聴覚医学・学術講演会(福岡)

・和家尚希, 白松(磯口)知世, 高橋宏知. (2017). 耳鳴り症状を呈するラットの聴覚野における神経活動の位相同期.  平成29年電気学会 電子・情報・システム部門大会 (高松)

Wake, N., Shiramatsu I. T., Kotaro Ishizu, & Takahashi, H. (2017), Pure Tone Audiometry and Audiograms in Rats, ARO 40th Annual MidWinter Meeting