子ども自然探究教室の開催

2025年11月15日(土) 子ども自然探究教室@先端研

テーマ:昆虫の不思議な行動を探る:触角・複眼・脳のかたちとはたらきを調べる(ご家族でお楽しみください!)
日 時:11月15日(土)13:00-16:00
場 所:東京大学先端科学技術研究センター(先端研) 3号館中2階セミナー室
  先端研までのアクセス:https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/access.html
  キャンパス内アクセス:https://www.brain.rcast.u-tokyo.ac.jp/aad/access/
募集人数:10名(小学校中学年以上)(5名以上で開催します)(保護者・兄弟姉妹の同伴も可能)
参加費:無料

参加申し込み:参加をご希望の方は、1)氏名、2)学校名と学年、3)連絡先、4)参加を希望する理由、5)昆虫を持参するか、6)保護者の同伴がある場合はその氏名と連絡先 を明記し、神﨑亮平(東京大学先端科学技術研究センター;kanzaki@rcast.u-tokyo.ac.jp)まで、件名に【子ども自然探究教室参加希望】と明記のうえご連絡ください。
締め切り:2025年10月31日(金)(応募者が10名を超える場合には抽選とさせていただきます。)
参考:https://www.brain.rcast.u-tokyo.ac.jp/aad/class/
内容:(当日に実施する内容は、参加する子どもたちの学年により若干変更がある場合があります)
注意:安全には万全をきしておりますが、実験でははさみやピンセットを使用しますので、保護者のかたの見守りもお願いいたします。
1.昆虫の世界と人の世界のおはなし
2.カイコガを使った実験

  1)カイコガのフェロモン探索行動の行動実験(フェロモンの抽出を含む)
  2)触角・複眼・脚の観察
  3)触角・あしはたらきを調べる
3.研究室の見学
  1)触角から電気信号をとる
            触角を搭載した匂い探索ドローンのデモ
  2)昆虫の機能をつかった匂いセンサ
  3)昆虫の脳の神経細胞みる装置
4.終わりの会
航空遺産の見学:教室の終了後に、ご希望の方には、1930年に製作され、当時世界記録を樹立した航空機、YS11航空機、リニアモーターカーの初期のモデルの設計、長野オリンピックのスキージャンプで金メダルをとったチームが使用した、直径3mの巨大風洞(航空遺産)の見学を予定しています。)
注1)触角や複眼、脳などを観察したい昆虫を事前に捕まえて当日持参してもよい(冷凍庫に保存していたものでもよい)

実験の様子(youtube)

活動リスト 

2025年8月12日(火) 大昆虫展にて実験教室を開催 大昆虫展(終了)
2025年3月22日(土)、29日(土):子ども自然探究教室@先端研(終了)
2024年8月12日(月)~14日(水):夏のムササビ自然探究学校2024(終了)
2024年6月29日(土):ムササビ自然探究学校 in 東大先端研(終了)
2024年4月28日(日)、29日(月):春のムササビ自然探究学校 in 片品村花咲(終了)

子ども自然探究教室で計画中のICT教材

1. マイコンプログラミング初歩編
2. マイコンプログラミング・通信(Advanced)
3.筋電位を計測するためのアンプの作製
4.筋電位計測と筋電位によるロボット制御ためのレッスン
5. チョロQをマイコンでコントロールするための改造
6. 匂い(アルコールセンサ)を検知したら動くチョロQをつくってみよう
7. ロボットカーを作ってみよう
8. 匂い(アルコール)を検知したら動くロボットカーをつくってみよう
9.匂い(空気の質 VOC)は測るセンサーを作ってみよう
10.ドローン(TELLO)とチョロQをジョイスティックや筋電位でコントロールしてみよう

検討中:

フィールドワークでのセンサデバイスの活用:フィールドに設置した温度・湿度、水分量、人感センサーなどさまざまなセンサーから情報をとってみょう
人感センサで照明のスイッチを入れてみよう
AIによる物体の検出と識別
筋電位計測と電位表示(テスト中)
その他ツール

先端アートデザイン分野のサイエンス・芸術・デザインの多様性を生かした子供たちの育成

先端アートデザイン分野には、科学者や芸術家、音楽家、デザイナーなど多様な教員とスタッフがおり、その多様性を子供たちの育成に生かし、文理芸術の多様な角度から、サイエンス(理性)だけではなくアート・芸術を含めた感性も大切にし、理性と感性のバランスをもって、多様な感覚でモノやコトに対峙できる人間性と倫理観ある子供たちの育成、真のSTEAM教育を目指しています。

小中高生を対象とした実験科学教室・講演会・研究室見学会

小中高生を対象に生物(特に昆虫)実験や、ロボット・プログラミング、研究所見学などの課題探究の実験や体験を通して、自然や科学の魅力を感じ、人も自然の一部であるという「こころ」を身につけ、これからのあるべき未来を一緒に考えていただくための活動を繰り広げています。

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の次世代人材育成事業である「次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLA)」を通して日本のSTEAM人材育成の推進を担い、多くの教育機関や教育関係者とともに活動しています。未来をになう児童や生徒に、科学という理性の大切さとともに感性の大切さを伝え、自分だけではなく他のものにも寄り添える子供たちを育成していきたいと思います。

小中高生対象の実験科学教室や講演会、研究室見学会などをこれまでに170件以上開催してきました。
聴覚に障害のある生徒のみなさんも、筑波大学附属聴覚特別支援学校の教員のみなさまのご支援のもと開催してきました。現在も多くの教育機関や自治体からのご依頼に対応させていただいています。
これまでの活動リストはつぎのとおりです。

 小学生・中学生から高校生までのカリキュラム(関係者用) 

最近の活動例

最新の活動の例として、2024年4月7日(日)に先端研の3号館で開催した、新小学3年生を対象の親子で学ぶ 実験科学教室「昆虫と音楽とロボットの不思議な実験教室」を紹介します。14名のお子さんとお母さん・お父さんをお迎えし、1日楽しい教室になりました。


スケジュール:
1時間目:お話
 昆虫の世界と人の世界
2時間目:楽しい音楽:近藤薫さんによる音楽って?のお話
お昼:松長先生の「こころ」の大切さのお話、桜満開のキャンパスでみんなとお昼。薫さんの屋外でのバイオリン演奏。
3時間目:実験
(1)「ファーブル昆虫記」のなぞに挑む!:カイコガのオスがメスをさがす謎を実験であきらかに! 
(2) ヒトの筋肉の電気信号でロボットを動かす!:生物の電気の1つ筋電位を手作りの装置で計って、その信号でロボット(チョロQ)を動かす実験。障害のため動けない人の脳波や筋電位の信号で車いすを動かす一番基本的な技術です。
4時間目:研究所見学
(1) バリアフリー分野研究室:並木先生が障害をもつ学生も実験活動ができるように支援する実験室の紹介。
(2) 風洞実験室:先端研はもともと宇宙航空研究所。そのなごりの飛行機の研究をしていた巨大な風洞施設を見学。
5時間目:おわりの会:使った昆虫や担当のみなさんにお礼


担当講師:
神﨑亮平 東大名誉教授、東大先端研シニアリサーチフェロー、東京大学 先端研 インクルーシブデザイン分野研究統括
松長潤慶  高野山大学 副学長、教授
近藤 薫 東京大学 先端研 先端アートデザイン分野 特任教授、東京フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター
並木重宏 東京大学 先端研 インクルーシブデザイン分野 准教授
祐川侑司 東京大学 先端研 昆虫制御空間デザイン分野 特任助
スタッフ:
廣瀨哲夫 株式会社 Enjin
伊藤寛泰 株式会社 Enjin
日根かがり 東京大学 先端研 先端アートデザイン分野 特任専門員
近藤友紀子 東京大学 先端研 先端アートデザイン分野 秘書
神﨑千佳子

昆虫と音楽とロボットの不思議な実験教室の一場面

謝辞:
親子実験教室の開催にあたりご支援いただきました株式会社Enjinの本田幸大様にはこころよりお礼申し上げます。
この教室は、担当の講師、スタッフのボランティアによる協力により行われました。こころより感謝いたします。
ありがとうございました!!