オームの法則(Ohm’s Law)は、V(電圧)=I(電流)xR(抵抗)であらわされます。ここでは、ESP32のAD端子に乾電池と抵抗を使って、電圧と抵抗の関係を調べてみたいと思います。

1.左のように、単三乾電池(1.5V)と可変抵抗(10kΩ)で回路をつくり、テスターを直列にいれて、電流を図ってみました。すると、テスターの表示のように、1.19mVでした。

2.ESP32のAD端子(36ピン)とグランドに可変抵抗(10kΩ)からとった電圧を入力しました。これで、抵抗を変化させたときの電圧を図ることができます。

3.電圧を図るためのコードをブロックコーディングができるPictoBloxで作ってみました。.電圧はESP32のAD端子(36ピン)から入力します。他方はグランドに接続します。1秒ごとに36ピンに入力された電圧が計測できます。ただし、ここでは、入力の値が12ビット(0-4095の4096段階)表示されます。ESP32では、0Vから3.3Vが0から4095で表示されるので、電圧に変換するためには、36ピンの値を4095で割って、3.3Vかけて変換することになります。この値を1秒ごとに計測しました。電圧はvoltageであらわされるので、valuable(変数)の項目で、ボックスにチェックをいれると、画面の右のほうにvoltageの値が表示されます。

4.可変抵抗の値をテスターで調べて、1kΩずつあげながら、電圧(voltage)の値を調べていきました。それをプロットしたのが、左のグラフになります。電圧(V)と抵抗(kΩ)の関係が直線的にあることがわかります。この直線の傾きは、kΩ/V、つまり電流(I)を表します。

5.実際の数値としてのデータは左のようになります。そこで、電流(I)の値(V/R)をそれぞれの抵抗と電圧から求めてみると、表の右端のようにだいたい0.11mAであることがわかります。これは、1.で調べた電流と一致しているのがわかります。このように、回路では、V=IRの関係が成り立っているのがわかります。