昆虫は6本の脚と,4本のはねを持ちます.からだは,頭・胸・腹からできており,脚とはねは胸についています.

6本脚

ゴキブリの6本の脚による歩行。3本の肢でからだを支えて歩行します。これを三脚歩行と言います。3点で安定してからだを支えることができるのです。

提供:Roy Ritzman

4枚の翅

トンボの飛行。羽も脚も胸部にあります。4枚の翅をそれぞれコントロールして巧みに飛行します。ホバリングもできます。このような羽ばたき飛行は現代の科学技術でもまだ実現していません。

地球には180万種もの生物が生息するが、ヒトはわずか1種であり、昆虫は100万種以上を占める。

昆虫も人間と同じように,周りの環境を様々な感覚によって検出し,行動します.ただ、感覚できる範囲は、人と同じものもあれば、違ったもの、人には検出できない感覚も検出しています。たとえば、紫外線や偏光は代表的なものです。

近年,昆虫の特殊な能力に注目が集まっており,雑誌やテレビ番組などで特集が組まれたりしています.

▶再生ください

近年,昆虫の特殊な能力に注目が集まっており,雑誌やテレビ番組などで特集が組まれたりしています.

ゴキブリは素早く敵から逃げます.お尻には尾葉という構造があり、たくさんの毛があります。かすかな風も感じられ、カエルが舌をのばして捕食する動きで風がおこりますが、それを検知して、素早く逃避行動を起こします。風がつたわってから、なんと0.02秒後には逃げ始めるのです。素早い反応です。ひとで、0.2秒以上かかりますので、10倍の高速反応です。

ゴキブリのおしりにセンサーがあります.このセンサーは尾葉(びよう)と呼ばれ,空気の流れのわずかな変化を感じ取ることができます.尾葉からの信号は神経系を経て,ゴキブリの行動を引き起こします.

ゴキブリを軽いボールにのせ,行動を観察します.尾葉に風を当てると,尾葉から信号が発生します.これを音にしているのでわかると思います.

「NHKためしてガッテン」より

▶再生ください

尾葉で風を感じる様子

▶再生ください

太古の昔から変わらない形
ゴキブリはこの地球に2億年以上も前に現れ、今もその姿・形は変わっていない。大型の動物がたびたび絶滅(ぜつめつ)しても,ゴキブリの形は変わらないことから,昆虫は太古の昔から,環境を生き抜くのに適したしくみを獲得していることが分かります。

戻る