山内エクスカーション
〇 日程 DAY2>>7月11日(木)8:00-9:00

壇上伽藍
「高野山会議2024」高野山麓エクスカーション
高野山会議では、高野山内だけでなく山麓地域の活性化や産業振興にアカデミックやデザインの力を生かし貢献することを目的に、高野山麓地域でのエクスカーションを実施しています。来年に大阪・関西万博を控えていることから、エクスカーションでは、各地域の大切なコンテンツにフォーカスし、万博に繋がるワークショップを実施します。先端アートデザイン分野の活動のひとつの形として、形になることができればと思います。先端アートデザイン分野社会連携研究部門対象のコンテンツです。(研究活動につき一般参加は受付していません)
〇 日程 DAY3>>7月12日(金)
高野山内 8時出発 ― 15時戻り 移動は、貸し切りバスで行います。
昼食は各会場で準備します。(昼食は個人でご負担をお願いします。)
〇 コース① 紀州の伝統工芸品「紀州へら竿」を訪ねて

和歌山県橋本市(清水/紀州製竿組合)
紀州の伝統工芸品でもある「紀州へら竿」は、竹の切り出しから乾燥、火入れ、糸巻、、、とひとつひとつ丁寧な工程を経て完成する伝統工芸品です。手触り、しなる感触、美しさ、、、それぞれの個性がある1点もの。万博を機に、世界に何を伝えるべきか、どう伝えればいいか。午前中に実際の釣りを体験し、工程をレクチャーいただいた後、紀州製竿組合の皆さんとワークショップでディスカッションし、その成果を万博での展示やレクチャーに生かします。

・隠れ谷池(研究池)でのへらぶな釣り体験
・紀州へら竿の工程レクチャー
・昼食(くにぎ広場)のお弁当
・ワークショップ(紀州製竿組合との意見交換) 「世界に伝えたいことと伝え方」
〇 コース② 薔薇と神社と天野を考えるワークショップ

空海を高野山に導いた地主神、丹生都比売を祀る丹生都比売神社は、神仏習合の風景を今も色濃く遺し、世界文化遺産に登録されている。高野山麓の天野地域は、朱塗りの美しい社殿の丹生都比売神社を抱く小さな盆地。「天野」は、「高天原」を連想させる空気感に満ちた美しい土地。神社に伝わる神仏習合の法会「舞楽曼荼羅供」は、国内でも最高級の舞楽が女神様に奉納され、その舞楽装束のひとつに薔薇の文様が印象的な「薄紅地薔薇反橋文様括袴」(室町時代、金剛峯寺所蔵、重要文化財)があります。これは日本のテキスタイルに薔薇が描かれた最古のものともいわれる貴重なものです。

高野山会議では、明治に途絶えざるを得なかった神仏習合の行事から、この「薔薇」をひとつのモチーフとして、神社と薔薇と天野地域を結び付けたブランディングを考えてきました。日本人の精神性を未来に繋げていくために、これまでのエクスカーションのアイディアを発展させ、万博の和歌山ブースで展示する薔薇のオブジェを“茅の輪”からインスパイアされたイメージを形にします。

・丹生都比売神社参拝
・丹生宮司レクチャー ~茅の輪の意味を知る~
・昼食(かふぇ客殿)
・ワークショップ「”薔薇のオブジェ”制作」